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ハゲタカ(2009)


監督:大友啓史
原作:真山 仁
出演:大森南朋、玉山鉄二、栗山千明、柴田恭兵、松田龍平ほか

映画を見る前に、あれからの鷲津を色々想像していた。
柴野と共に、ファンドマネージャーとして着実な成長をし、
精神的にも充実した円満な人生であると思っていた。

…が、絶望から始まる鷲津。

日本の閉鎖的マーケットを腐った日本と呼び、
経済とは、かけ離れた南の国で、
昼間から、酔えないブランデーを煽る…

映画向きではない、少々荒い映像だが、
TVと同じ演出で臨場感は変わらない。
ドラマのラストで、トラウマから開放された割に、
以前よりストイックな鷲津…少々キャラ作りが行き過ぎ?かな。

それだけに、攻撃的な劉のカッコいいこと!
以前の鷲津を彷彿とさせ…いや、まるでソックリな合理的戦法。
あまりにドラマに固執し過ぎて、
ドラマと同じセリフ、同じ演出は恥ずかしかったけど、
初「ハゲタカ」な人には解んないし、カッコいいかも?

でもやっぱ、あのセリフには、あのセリフの場面があり、
「オレはアンタだ…」ろうと、ドラマの演出を多用するのは、
ドラマのファンが、映画に何を求めているのか解ってない気がした。

しかし、後半からの鷲津VS劉のマネーゲームは、
ホライズン時代の2人を交錯させ、手に汗握る策略と情報戦。
「ハゲタカ」ここにあり!と4年前にフィードバックする。

鷲津率いる、中延さんに村田さん。
裏を仕切る、今やMGS銀行頭取、飯島さん。
心の深いところで信頼関係を持つ、今は老舗旅館の主人西野。
当然、たったの2時間あまりで、
ドラマ6時間分の経緯を説明できるはずもなく、
映画のみの方には申し訳ないが、口元に笑みの溢れる登場だった。

「アカマ自動車」をめぐり、劉と鷲津と中国とアメリカ、
後半にかけ、鷲津がアメリカに仕掛けるディールは手に汗握る。
しかし、金に振り回される人間の欲や悲喜劇…と言う割に、
鷲津がアカマを助ける動機が今イチの上、あまり切り込むでもなく、
結局は「人間が作る企業」という安易な結末に流れたのが残念。
現在の経済問題を多く取り入れるあまり、
人間、鷲津や劉を描くことも、経済を描くことも、
曖昧になってしまった気もする。

まあ、久々の「ハゲタカ」に期待大のあまり、
盛りだくさんの要求をしてしまうのは仕方ないか(笑)

とにもかくにも、駐車場で鷲津が劉に、
「オマエが1番愛していたんじゃないのか…」という場面。
劉が守山に金を握らせ「金は大事にするもんだ!」と、
散らばった札を這いつくばって拾う場面。
しびれました〜っっ

さて、ファンド・マネジャーの皆さん…
何カ国語しゃべれんのっっっっ



<物語>投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに絶望して海外生活を送っていた。そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の危機から救ってほしいと頼む。(シネマトゥデイ)
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